ワセリンはニキビを治す効果があるの?成分を分析して徹底検証しました

ワセリン

ニキビに効果的だといわれるワセリンですが、その真意はどうなのでしょう。ネット上ではワセリンがニキビ改善に良いですとか、はたまたニキビには良くないですとか対照的な書かれ方をしていますね。では、説明いたしましょう。

ワセリンがニキビを治す理由

実はワセリンにはニキビ改善に効果的な成分は含まれていません。ではどうしてニキビに効果的だといわれるのでしょう。不思議ですね。

毛穴汚れを取り除き乾燥を防ぐから

これは大人ニキビと呼ばれる類のニキビに限ったこととなります。大人ニキビは皮脂の過剰分泌が原因でニキビができるものではありません。一方、思春期ニキビは皮脂の過剰分泌が主な原因です。

大人ニキビは、特にお肌の乾燥が原因となります。乾燥がお肌のバリア機能を低下させ健康なお肌を作る働きを鈍らせます。乾燥を補うためにお肌は皮脂を分泌し始めます。すると毛穴づまりが起きやすくなるのです。そのうえメイクや汚れがさらに毛穴を塞ぐと、そこにアクネ菌が増殖しニキビができてしまうのです。

ということから、ワセリンにニキビ改善の成分が入っていなくても、高い保湿力が大人ニキビのそもそもの原因である乾燥を改善してくれるということです。

ターンオーバーを整えるから

お肌の乾燥から、バリア機能が低下してしまうと、ターンオーバーが崩れてしまいます。ターンオーバーとはお肌の生まれ変わりです。通常であれば28日周期のターンオーバーが崩れるだすとお肌の再生に28日以上かかってしまうことになります。一刻も早くニキビを改善したいのに、これは困りものですね。

ターンオーバーが働かずに角質が厚くなることを角化不全と呼びます。角化不全ももちろんニキビのもとになります。角化不全を防ぐためにもワセリンでお肌の乾燥を防ぎ、バリア機能を正常化させましょう。

ターンオーバーが正常化されるにつれニキビのできにくいお肌が作れるでしょう。

ワセリンを使う際の注意点

寝る前に塗り、朝には落とす

ワセリンは、ホコリや汚れを吸着する性質を持っています。顔に使用しても酸化しにくく安全なのですが、特にニキビがひどい時期には日中の使用は控えることをおすすめします。

就寝前に薄く塗り、起床後には速やかに洗顔しましょう。しっかり泡立てた洗顔料できちんと落とすことが重要です。

大量に使いすぎない

ワセリンの使い心地が苦手な人も多いでしょう。べたつきが気になりますね。そのような場合は塗り過ぎているのかもしれません。顔には米粒1粒~2粒程度の量で十分です。通常のクリームのように使用するのは多すぎといえますから、これまでの使用量を見直してみてください。

ワセリンを使う順番は、化粧水のあとです。米粒1粒~2粒の量を手の平にとり体温で温めてつけることがポイントです。このひと手間でワセリンがお顔に浸透しやすくなります。また、お顔全体に使用することに抵抗がある場合は乾燥の気になる箇所だけに塗るのも有効です。

脂性肌にできたニキビに使わない

ニキビの原因が乾燥ではない脂性肌のニキビ場合にはワセリンは効果的ではありません。皮脂が原因でニキビができている場合はワセリンの油分がプラスされニキビがさらに悪化する可能性があります。

炎症ニキビには使わない

炎症しているニキビにはワセリンは使用しないでください。アクネ菌の大好物は油ですから、ワセリンの油分を餌にアクネ菌が増殖してしまいます。ワセリンを使用する際は、ニキビの状態を見極めて使用することが大切です。

ワセリンの種類

ワセリンには純度があり、市販されているワセリンでも色などに違いがあるものです。純度が高いものほど色は白く透明なもので、黄色っぽいものや濁りのある色のワセリンは純度が低いものと認識できます。これらのことを踏まえてもニキビ肌には白色ワセリンをおすすめします。

黄色ワセリン

よく見かける黄色ワセリンは、色からいっても純度が低いワセリンです。精製度が低く、不純物も多く含まれているワセリンなのです。黄色ワセリンの販売区分は、医薬品ではなく雑貨品となります。

安価なことが特徴ですが、刺激を感じることがあるためアトピー性皮膚炎をお持ちの方や、敏感肌の方にはあまりおすすめできません。

白色ワセリン

黄色ワセリンを精製したものが白色ワセリンです。不純物も取り除かれ純度が上がったものを指します。白色ワセリンは医薬品や化粧用油の部類に区分されます。

医療機関でも用いられる白色ワセリンは、アトピー性皮膚炎や敏感肌などの皮膚疾患をお持ちの方でも使用可能です。黄色ワセリンよりも価格的には高いですがニキビ改善のために使用するのであれば白色ワセリンを選ぶ方がよいでしょう。

プロペト

プロペトとは、白色ワセリンを精製したより安全性の高いワセリンです。眼科で用いられることが多く、アトピー性皮膚炎の治療にも処方されます。

プロペトには、市販のものと医療機関で処方されるものがあります。プロペトは医療用の薬なので市販されていません。市販薬として「プロペトホーム」という名称で販売されていますが、これは医療機関処方のものと同じ成分です。

サンホワイト

プロペトよりも不純物のないたいへん高品質なワセリンがサンホワイトです。ワセリンは精製度が高くなるにつれ価格も高くなるものです。そのうえ保険適用外となっていますのでサンホワイトは高価なワセリンだといえます。ですが、その高水準な安全性からアトピー性皮膚炎の方によく用いられています。

ワセリンの使い方

○ワセリンの使用は1日1回です。洗顔後化粧水で潤したお肌に使用します。ワセリンは化粧水の保湿成分も閉じ込めてくれますので化粧水を先に使用することはお肌の潤いには効果的です。

○化粧水後、ワセリンを米粒1粒~2粒の量を手の平にとって体温で溶かします。これによってワセリンの浸透力が増します。ニキビが気になる箇所や乾燥している箇所にワセリンをなじませます。この時のポイントは塗り過ぎに注意し、薄くなじませることです。

○薬を塗る場合はワセリンをなじませたあとに使用してください。皮膚科でも保湿クリームでのケアのあとに薬を塗るよう指導されるものです。

○ワセリンのニキビケアは最短でも2週間は続けてください。

まとめ

ワセリンは、ニキビの症状によって使用に注意が必要です。思春期ニキビや炎症ニキビには向きませんが、乾燥が原因の大人ニキビの改善にはたいへん有効です。ワセリンの中でも白色ワセリンやプロペト、サンホワイトは高品質でおすすめです。ですが、1ヶ月使用してニキビの改善がない場合は他の治療法を選んだほうがよいでしょう。

間違った情報にとらわれずワセリンの正しい知識を持って判断することが大切といえます。