凹凸ニキビ跡のクレーターの治し方

クレーター

ニキビに悩んでいる方は多いと思いますが、今できているニキビだけではなくニキビ跡に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。単なる赤いニキビ跡なら薬剤の塗布で治療することが可能ですが、この赤いニキビ跡が俗に言う「クレーター」の状態まで悪化してしまうと、治療は容易ではありません。

このクレーターは、前出の赤いニキビの炎症が皮膚の深い層で進み、ニキビ自体が治ったとしても、炎症が進んでいた皮膚の深部の凹凸が消えず、ニキビ跡が収縮したり隆起することによって生まれてしまいます。

このようなクレーターの状態になってしまうと、市販の薬剤を塗布するだけではどうしようもなくなってしまいます。

一番良い対応策としては、ニキビが出来た段階ですぐに皮膚科に行くことです。そうすれば、ニキビ自体に適切な治療をしてくれるだけではなく、ニキビが治癒したあとのケアについても適切な診断や処方をしてくれるはずです。

ただ、単にニキビが出来たぐらいで皮膚科に行く人は現状としてそれほど多くないように思います。そのため、結果としてニキビがなかなか治らなかったり、クレーターの状態にまで症状が悪化してしまう人が跡を絶ちません。

しかし、出来てしまったニキビ跡・クレーターがその後、治療することができないと言うことは決してありません。今回は、ニキビ跡のクレーターに対する適切な対応を紹介します。

凹凸クレーターのニキビ跡の種類

まずは、最悪の場合クレーターにまで発展してしまうニキビ跡の種類について知る必要があります。ニキビ跡には単なる色素沈着程度で済むものもあります。これはニキビ肌に与えられたダメージが少なく、範囲としてもそう広くない場合のものです。

逆に、ニキビ肌に大きなダメージが与えられ、広い範囲にダメージが蓄積してしまうと、そのニキビ肌は深刻なニキビ跡となり、結果としてクレーターになってしまう場合があります。

ニキビ肌が受けるダメージの「量・質・範囲」それぞれが関係してニキビ跡やクレーターを生み出します。

以下ではその中でもクレーターについての種類と、適切な対応法について述べていきます。

アイスピックタイプ

皮膚の表面に針で刺したような小さな穴が見えてしまうタイプのクレーターです。穴の範囲は広くなく直系2mm以下で、肉眼ではわかりにくい場合もありますが、クレーターの深度は深い可能性もあります。

ピンポイントにできてしまうクレーターなので、患部を清潔に保っていれば、ファンデーションなどでカバーすることも可能です。

ローリングタイプ

クレーターの範囲が4mm程度で、真皮(表皮の下の皮膚組織)が皮下組織の筋膜にくっついてしまう状態です。丸く掘れたような形をしているため、ピンポイントであれば目立たないかもしれませんが、カバーするのは難しいクレーターです。

ボックスタイプ

表皮から真皮の境目まで、皮膚が削がれたような傷(穴)が点在するタイプのクレーターです。結果としてクレーターの範囲が広くなり、真皮が平らに見えてしまうこともあるので、かなり目立ちやすいタイプのクレーターになります。

深度は様々であり、軽度なものであれば簡単な治療で済むこともありますが、クレーターの範囲が広く深いものであれば、治療には長い期間が必要になります。

凹凸クレーターのニキビ跡の原因

これらクレーターの治療に必要な第一歩は、そのクレーターが生じた原因をハッキリさせることです。

表皮の状態、与えられた刺激といった「外的要因」によるものもありますし、体質、生活習慣、分泌系の問題といった「内的要因」による場合もあります。

その原因を突き止めることによって、クレーター状態の悪化を防止し、再発を防ぐ適切な治療法を判断することが出来ます。

ニキビ跡の放置

クレーターが生まれてしまう最大の原因は、ニキビ跡の放置にあります。ニキビ自体が治癒したからと言って、赤いニキビ跡を放置していると、その色素が沈着してより濃い色のニキビ跡が生まれます。

単に色素沈着で済んでいればいいのですが、実はその下で皮膚の深い部分にダメージが残っている場合があります。化粧などでカバーしているうちは目立ちませんが、そのダメージの元を取り除かなければ、結果としてクレーターができてしまい、どうしようもなくなるパターンです。

ニキビ肌が強い刺激を受ける

ニキビの出来やすい肌をニキビ肌と言いますが、この慢性的なニキビ肌が強いダメージを受けることによって、クレーターが生じてしまうパターンです。

表皮的なニキビケアをしていたとしても、元来にニキビ肌である場合は、日頃は受けない強い刺激を受けた場合に、その皮膚の中でクレーターの要因になるダメージが生じます。強い日光刺激、強いストレス、大幅なホルモンバランスの崩れなどが挙げられます。

この場合、日頃のスキンケアでは追いつかないコラーゲンの部分にダメージが蓄積することが多く、肌の保護には欠かせない毛穴が開きっぱなしになってしまうケースがあります。この毛穴へのダメージが、凹凸クレーターの原因となるのです。

クレーターになったニキビ跡の治し方

以上がニキビ跡・クレーターの概要とその発生要因になります。実際に生じているニキビ跡・クレーターについて知ったところで、今度はその治療方法について考えていきましょう。

程度によっては自分でできる方法で治療できる場合もありますので、病院などを利用する場合も含め、その方法を知っておくことは重要です。ニキビ跡・クレーターについては決して治らないものではありません。

美容皮膚科・美容クリニックで治す

美容外科

出来てしまったクレーターに対して、それを元の状態に戻すという点においては、美容皮膚科や美容クリニックの専門医に相談するという方法が一番良いと思います。軽度なものであれば自宅でのケアで改善する場合もありますが、そもそも、クレーターや皮膚深部にあるダメージの大きさについて、正確に判断するのはやはり専門家の助言が必要です。

単なる皮膚科でもダメージに対する治療やそれ以上クレーターが進行しないような治療は行ってくれますが、実際に出来てしまったクレーターを元通りにするという点では、美容皮膚科や美容クリニックの方が先進的な知識や治療策を持っています。

現在、美容皮膚科や美容クリニックででクレーター肌の治療を行う場合は、

  • 肌の再生を促す治療
  • 肌を削って表面をきれいにする治療
  • 化学薬品で角質を除去する治療

この3つの治療法が主流となっています。中には健康保険適用外のものもあり、若干治療費が高額になってしまう場合もありますが、肌は一生ものです。

肌のクレーターを気にすることなく前向きに行きていくためにも、外部の専門家を頼ることをオススメします。

今回は、そんな美容皮膚科や美容クリニックが行っている主流の治療法についても調べてみました。

肌の再生を促す治療

ニキビ肌がダメージを受けている場合、コラーゲンの部分が損傷しているケースが多いです。この治療法は、コラーゲンの部分をまずは回復させ、肌の再生サイクルをもとに戻すことによって、凹凸やクレーターを治癒していく方法です。

コラーゲンの部分をレーザー治療などで回復させ、その後は肌の再生サイクルが正常に働くようになります。その再生サイクルの中で、凹凸やクレーターが消えていきます。

肌の再生サイクルに治癒を委ねる方法なので、若干治療に時間はかかります(平均して1年程度)が、自然治癒なので副作用などの心配がないのがメリットです。

肌を削って表面をきれいにする治療

こちらはニキビ跡やクレーターに直接働きかける治療法です。レーザー治療で皮膚のダメージ部分を取り除いたり、フラクショナル(レーザーの一種で、小さな穴を皮膚に開ける)によって肌の再生を促す治療法です。

コラーゲン部分にダメージの少ない人に用いられる方法で、前出のコラーゲン部分を立て直す治療法よりも、治療期間は短くて済みます。(およそ4ヶ月~半年)

クレーターに直接作用するので、もっとも効果があると言われている方法ではありますが、ある程度の痛みや副次的な影響はあると言われています。それでも、最新の美容クリニックはそれらのケアもしっかり行われていますので、それほど心配する必要はないでしょう。

化学薬品で角質を除去する治療

こちらはケミカルピーリングと呼ばれる治療法で、肌のコラーゲン部分と表面のクレーター部分にもそれほどダメージがない場合に用いられる治療法です。グリコール酸やサリチル酸などを利用して、肌の古い角質を除去し、肌の状態を良好にします。すると、肌の再生サイクル(ターンオーバー)が正常に近づくので、クレーター部分も元通りになっていくといったメカニズムです。

お肌のターンオーバーを正常にする

以上は美容皮膚科や美容クリニックで用いられる主な治療法の紹介でしたが、結果的に重要なのは肌の再生サイクル、つまりターンオーバーを正常にしていくということです。

軽度でピンポイントなニキビ跡やクレーターについては、このターンオーバーを正常にするだけで治療することが出来ます。

お肌のターンオーバーは約28日で1サイクルしますが、そのサイクルにはコラーゲンとビタミンB2の摂取が欠かせません。コラーゲンについては経口摂取の場合、体内でアミノ酸に分解されてしまうので、あまり効率がいいとはいえません。

なので、食生活の部分でアミノ酸とビタミンB2を積極摂取していくほうが効率的です。寝不足やストレスといった内的要因もターンオーバーの乱れにつながってしまいますので、合わせて見直していきましょう。

ピーリングを行う

ピーリング

上述の美容クリニックでのケミカルピーリングを別にして、自宅でも日頃から肌の状態を整えたり、角質を除去するためにピーリングを行うことが出来ます。これをホームピーリングと言います。

ターンオーバーの正常化と合わせてこのホームピーリングを行うことによって、軽度なニキビ跡やクレーター(アイスピックタイプ)であれば治癒させていくことも可能です。

もちろん、専門家に診てもらうのが何よりではあるのですが、日頃のスキンケアという意味も含めて、このホームピーリングについても検討の余地があると思います。

ホームピーリングの特徴と欠点

特徴
  • 費用が安くて済む
  • 自然界のもの(ヨーグルトなどの乳酸)で行うため、副作用などの懸念が少ない
  • 自分のタイミングで施術できる
欠点
  • 適正な分量判断ができないと、肌の状態を悪化させてしまう
  • 炎症が発生した時に対処できない

などが挙げられます。あくまで日頃のスキンケアであったり、日頃のニキビ予防策として考えるのがベストだとは思いますが、知っておいて損はないでしょう。

専門家にピーリングしてもらう

やはり肌の状態を良好に保ち、クレーターなどの予防としては定期的なケミカルピーリングが有用であるように思います。

美容クリニックなどで行うケミカルピーリングの場合、単に美容目的であれば健康保険適用外となりますが、治療の一環であれば健康保険適用となる場合もありますので、医療機関に相談してみるのも手段です。

頻度としては1ヶ月に1,2回、定期的に行うことが重要です。1回の施術はおよそ5~10回で完了します。使用する薬剤によって効果や施術回数も異なってきますので、自分の懐と相談しつつ、自分の肌にもっとも良いケミカルピーリングを行っていきましょう。

クレーターのニキビ跡の予防方法

これまでクレーターになってしまったニキビ跡の治療方法について述べてきましたが、もっとも良い方法は、ニキビ跡がクレーターになってしまう前に治療をすることです。ニキビ治癒後のニキビ跡を残さないことがその第一歩でしょう。

そうすると、ニキビが出来る前からの継続的なスキンケアが重要になってくることはわかると思います。昨今ではニキビ肌向けの化粧品や薬剤も市販されており、私たち自身でニキビの予防、ニキビ跡を残さない治療ができる場合があります。

スキンケアを行う

クレーターになる前のニキビ跡の治療は、市販の化粧品や薬剤でのスキンケアで十分な場合が多いです。ここを怠ってしまうことによって、専門家による治療が必要なクレーター状態に陥ってしまうことが多いです。

自分の肌質にあった化粧品や化粧水を使い、日頃からスキンケアを行うことが前提です。昨今では、ドラッグストアの化粧品コーナーも肌について適切な診断をしてくれるサービスがあります。自分の肌について適切な知識をまずは備えましょう。

外的なスキンケアは勿論、内的なスキンケアも必要になってきます。前述のアミノ酸やビタミンB2の摂取は、かならずしも日頃の食生活だけで足りるものではないと思います。サプリメントなどを併用することによって、肌のターンオーバーのサイクルとを手助けすることが出来ます。

このように自分で行うスキンケアは、デメリットの少ないものです。ニキビ肌がひどくなりクレーター状態になってしまうと、安くはない費用がかかります。予めスキンケアを内外両方から進めていくことによって、美しい肌を結果的にお金をかけずに守っていくことが出来るのです。

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生活習慣を改善

寝る人

もちろんスキンケアだけではなく、根本的な生活習慣を見直していく必要もあります。いくらスキンケアを進めて適切な栄養を取ったとしても、寝不足やホルモンバランスの崩れで、そのスキンケアの効果や栄養成分が適切に働かない可能性があります。

適切な睡眠は、ホルモンバランスの崩れの原因となるストレスの緩和にも役立ちますので、しっかりとした睡眠をとることも、自分の肌を守るために欠かせない防衛策です。

食生活についても同様で、アミノ酸やビタミンB2だけを摂取すればいいというものではありません。お肌の健康を守る前に、身体全体の調子を整えるのは前提です。そのためには3食バランスの良い食事を心がけ、そうならないときは節制したり、サプリメント等を併用してバランスをとっていきましょう。