多くの化粧品において表示されている成分の一つとしてアルコールがあります。
ニキビを治すためには消毒液が有効というのは確かなのか、それともでたらめなのかを検証してみました。確かな情報をもとに治療を行ってみてはいかがでしょうか?
目次
エタノールについて
エタノールは高校の化学、特に有機化学の分野で取り上げられている物質で、入試問題に出題される頻度が高いことから理系の学部を卒業されている人だとよく理解していると思われます。現在市場に流通している大部分はアルコール発酵という方法によって製造されています。
水や熱あるいは他の化学物質を加えることで様々な反応をします。その中の一つがヨードホルム反応です。エタノールに水酸化ナトリウムとヨウ素を加えれば、黄色い結晶ができます。またヒドロキシル基が含まれているので水分を加えると反応を起こします。
その他には濃硫酸を触媒として加えた状態で130℃ぐらいに熱すると分子の間で脱水反応が生じるので、ジエチルエーテルという物質ができます。また160℃ほどで加熱すれば分子内で脱水が起きてエチレンが生じます。
エタノールは第一級アルコールの一種であり、別名としてはエチルアルコールがあります。殺菌効果があるので、衛生面においては重宝されています。化粧品として使われるのは以下の理由があるからです。
- アクネ菌をはじめとしたニキビの原因となる菌を退治する
- 化粧品を使ったら爽快な気分にさせる
- 毛穴の隙を閉じる
- 化粧品の持続効果を長くする
殺菌力が高いので、ニキビケア商品に用いられます。
一般の化粧品には消費期限を長くしたり使用感を上げるために配合されます。
エタノールの危険性
毛穴に雑菌が繁殖して皮膚が腫れあがってしまうのがニキビなのですが、単に皮膚を殺菌してしまえば治療できると思っている人もいます。しかし肌を殺菌する方法でニキビの問題を解決できません。ましてやエタノールをそのままつけてしまうと危険です。
良い菌を大量に殺してしまう
人の肌には皮膚常在菌と呼ばれるものが存在していて、人に害を及ぼすような雑菌を退治してくれるので、肌のトラブルなどを回避してくれます。
アグネ菌は皮膚常在菌の一つである
肌のバランスを保ってくれる常在菌を殺菌作用の強いエタノールをそのまま塗ってしまうと死滅してしまう可能性があるので、かえって肌に悪影響を及ぼしてしまいます。
目に入れば炎症する可能性があるから、それほど好かれていないのですが、皮膚を潤してくれるグリセリンを生み出したり、肌が病原菌に侵されるのを防いでくれます。
目にエタノールが入ると炎症してしまう恐れがある
眼はとても繊細な箇所でありエタノールと少し接触してしまうと腫れてしまいます。ひどい時には視界が悪くなって日常生活に支障をきたす可能性があります。
視力が低下してしまうとコンタクトレンズなどを着用しなければならず、裸眼で生活を送ってきた人には苦痛となるでしょう。元の視力を取り戻すことは難しくて、ニキビを治すために日常生活において障害を抱えてしまっては元も子もないですよね。
このため美容外科などにおいての二重手術をするのに消毒としてエタノールを用いるところは基本的にないです。
揮発性がある。
エタノールは非常に蒸発しやすい性質があります。ニキビの原因は乾燥肌にあるので、水分を保つことが予防となりますが、エタノールが含まれている薬品を使うとかえって症状を悪化させる恐れがあります。そのため乾燥肌の人やニキビがある人は、エタノールが配合されているスキンケア用品を控える方が賢明です。
刺激がある場合も
エタノール自体には刺激性がないので、肌が健全な時には塗ったとしても害はありません。しかし栄養失調などによって肌のバランスが乱れたり、ニキビができていたのなら刺激してしまう可能性があります。
エタノール配合化粧水のメリット
エタノールには品質を保持する機能があります。なぜなら防腐力が高いからです。肌に影響を与える毒性がそれほど強くなくて、容易に防腐力を高めることができるので、たくさんの化粧品に含まれています。ノンアルコールタイプのものはエタノールが配合されていない分、防腐剤が使われているので、刺激が強くなっているものもあるので気をつけなければなりません。
エタノールは肌を清潔にしたり、毛穴や肌を縮める作用があります。暑さの厳しい時期に化粧品を使っても肌がべっとりしにくくなる作用もあります。透き通っていたり気分が良く感じられるのはエタノールのおかげなのです。
エタノールは化粧水が透き通っているような気分にしてくれることから、たくさんの人に親しまわれています。
エタノール配合化粧水のデメリット
エタノールは肌を赤くしたり痒みを生じさせることもあります。このような理由としてはエタノールには刺激性があって、肌が過剰に反応するとの見解があるためです。
したがってアルコールにアレルギーがある人は、気をつけておくべきです。
抗菌作用があるので、常在菌をやっつけてしまうことで皮膚の免疫能力が下がってしまいます。ニキビを治すための化粧品に配合されていることもありますが、ニキビが治まってからも使い続けると敏感肌になることもあります。
プチプラ化粧品に配合されている
アクネ菌を殺菌できてエタノールほどの刺激がない成分は他にもあります。しかしそのようなものはエタノールよりも希少価値があることから、原価が高いです。そのため販売価格も高いので、お金に余裕のある人以外には手が出しづらいのが実情です。
一方エタノールは刺激性というデメリットがありながらも、他の成分よりも製造コストが安いので、販売価格も庶民が十分に購入できるものとなっています。そのため需要が高くて化粧品会社も他の成分に代替して製造するわけにはいかないのです。
エタノールが含まれる注意すべき化粧品まとめ
エタノールが含まれている化粧品はたくさんありますが、化粧水については特に注意する必要があります。なぜなら化粧水には含まれる成分においてエタノールが占める割合が高いからです。
そこでエタノールが含まれている化粧水についていくつか取り上げていきます。これらは特にエタノールが多く含まれているので、注意をしましょう。
オードムーゲ
チェーン店で手に入れることができる化粧水です。成分表示においてエタノールは三番目に記載されていることから、比較的多く含まれています。
イソフラボン
こちらもドラッグストアなどで入手できます。エタノールは成分表示では4番目に記載されていることから、ニキビを抱えている人が使用すると炎症してしまうこともあります。
ニキビ対策 薬用 パウダーローション10X
こちらの化粧水はサリチル酸が最も多く含まれていて、エタノールよりも刺激性が強いので、肌のトラブルのもととなります。
マキロンでニキビを治療できる
ネット上ではマキロンはニキビの治療に役立つと掲載されているサイトを見かけることがありますが、そのようなことはありません。症状が酷くなってしまう場合があります。なぜならマキロンにはエタノールが含まれていて、肌を乾燥させてしまうからです。ニキビの治療と肌の乾燥は相反するので、マキロンの使用によってニキビを改善させた事例はほとんどありません。
結局、ニキビにエタノールはいいの?
ニキビが悪化する恐れがある
エタノールによって肌の皮脂を失うことがあります。皮脂があまりにも少なくなると再生が過剰に行われるので、肌に刺激を招いてしまうこともあります。エタノールそのものが刺激の原因となる可能性もあるので、エタノールと肌の相性が悪い人は避ける方が望ましいです。
選ぶならエタノールフリー化粧水
エタノール自体には毒性が含まれていないので、普通の化粧水を使っても危なくはないのですが、エタノールフリー化粧水ならエタノールが含まれていないので、肌の炎症が起きるリスクを下げることができます。そのためニキビの治療目的などで使うのならエタノールフリー化粧水のほうが賢明です。
おすすめのエタノールフリー化粧水
ビーグレン

こちらはニキビの治療に最も相応しいスキンケアです。
湿度を保つことができたり、ニキビの跡を目立たないようにしたり、使途が多岐にわたっています。
皮膚科医学会のお墨付きなので、肌が悪化してしまう可能性は低いです。たとえ効果が見られなかったとしても、支払った金額は全て返却されます。
着色料や鉱物油そして香料は未使用なので、肌荒れを起こしにくい。
トライアルセットだと4000円ですが、インターネットで申し込めば1710円から購入することができます。それゆえに試してみる価値はあるでしょう。
10日ぐらい使える分量で送られてきます。
他の商品でトライアルセットを利用されたことのある方なら、しつこい勧誘などを受けたことがあるのかもしれませんが、ビーグレンを取り扱っているメーカーの場合には、そのようなことは一切ないと誓っているので、安心して使用することができます。
エトヴォスモイスチャライジングローション

グルコシルセラミドなどの成分が含まれていてエトブォスによって販売されているスキンケア用品です。
こちらの化粧品は敏感肌の人に向いています。なぜなら保湿成分ヒアルロン酸といった肌の潤いに結びつくものが配合されているからです。
インターネットで申し込めば、美容液や保湿クリームが付け加えられたものが1900円支払うと二週間お試しできるようになっています。期間限定ですが、いかがでしょうか?
ノブACアクティブ
日常的なケアや若い頃の肌の体質に対応しています。そのため様々な種類のニキビや肌荒れの処置に効果を発揮します。
まとめ
ニキビを治すためのスキンケア用品を選ぶためには成分表示に注意をしましょう。エタノールが記載されているのなら、炎症を引き起こす可能性があるので、ニキビ専用のもので治療する方が無難でしょう。