痛くてかたいしこりニキビの治し方

化膿したり患部が深く炎症したニキビは長く悪化していると、しこりのようなニキビ跡となって残ることがあります。

ニキビ跡のこのような状態を膿腫(のうしゅ)や硬結(こうけつ)と呼びます。

ニキビの炎症やうっ血した状態が長く続くと、コラーゲンなどの皮膚の組織が増生してしまい硬くなってしまうのです。

しこりのようなニキビは、色素沈着や赤みを持って残ってしまうことが多く、ニキビ跡によって皮膚がでこぼこした状態になることもあります。
そうなっては大変ですね。

では、しこりニキビの原因とその治し方をご紹介しましょう。

しこりニキビとは?

しこりニキビは、主に大人ニキビに起こりやすいといわれています。

大人ニキビは、やっかいな部分とされる首やあごにできやすく、しかも繰り返してしまいますね。

ニキビが治癒する過程でまた同じ場所にニキビができるというような繰り返しもあり、炎症して赤く腫れることが多いものです。

他にも鼻の下や耳、こめかみ、おでこ、眉などもやっかいな大人ニキビゾーンです。

体にもできるニキビにも悩まされることがありますね。背中のニキビ、胸元のニキビ、おしりやVラインにもニキビはでてくるものです。

毛穴周辺がアクネ菌によって炎症するのがニキビです。

アクネ菌を減らし、炎症が鎮まるとおのずとニキビは収まっていきます。そのような環境にもっていけるとニキビは改善するでしょう。

ですが、ニキビの炎症がひどければ膿を持ってしまいます。そのようなニキビを故意に潰したり、また潰れてしまったりすると皮膚の組織が傷ついてしまいまうのです。

潰れたニキビの傷口を治すため体は自然に治癒行為をしはじめます。

傷口には、フィブリンと呼ばれる血液成分が分泌され、ノリの役目をするのです。そうなると通常であれば24時間以内に傷口が塞がれ、外からのばい菌から守られるようになります。

ですが膿むようなひどいニキビが同じ場所に繰り返されると皮膚へのダメージが大きく、皮膚の組織が回復するにも時間がかかります。皮膚の修復にコラーゲンなどの結合組織が過剰に生まれてしまうとしこりが残ってくるのです。

ニキビ跡も残りやすい

しこりニキビは、ニキビ跡として残りやすいという特徴があります。

しこりが残るニキビは、根深い部分の炎症ですので皮膚の奥までのダメージが大きく、ターンオーバーでのお肌の生まれ変わりには時間がかかります。
ターンオーバーは、お肌の表面から順番に剥がれ落ちていきますから時間がかかってしまうのですね。

治ったように見えてもお肌の奥に炎症が残っている場合があり、同じ場所のニキビが繰り返されるのです。
この繰り返しが長期間であればあるほどニキビ跡は残りやすいものです。

ということから、ニキビがしこりなならないようにするためには、早く適切な治療が必要となります。

しこりニキビの原因

毛穴に皮脂が詰まり出口を失うほどになればニキビという炎症になります。

アクネ菌は、そもそも私たちのお肌に棲んでいる常在菌ですから普段は悪さをしませんが、毛穴に詰まった皮脂を食べて増殖してしまうと困ったことになるのです。

増殖したアクネ菌を抑えるため白血球の一部の好中球が戦いを挑みだします。この好中球とアクネ菌の戦いによってできたものが膿なのです。

好中球とアクネ菌の戦いが長引けば長引くほど毛穴は破壊され、ニキビの炎症もひどくなるのです。
ひどいニキビが痛むのはそのためです。

ダメージの大きなニキビを修復するため、コラーゲンなどの結合組織が生成されますが、過剰に生成されるためしこりニキビとなってしまうのです。

しこりニキビの治し方

保湿

お肌の乾燥は、皮膚が硬くなり毛穴自体も硬くなってしまいます。毛穴や毛穴の周りが硬いと皮脂や汚れ、角質が詰まりやすくニキビができる原因となるのです。

うるおったお肌は柔軟性があり、軽い洗顔で毛穴の汚れも落ちてくれます。乾燥した硬いお肌は洗顔でも毛穴の汚れが落ちにくいものなのです。

しこりニキビには、お肌をうるおす保湿が必要となりますが、ニキビに余計な油分は必要ありません。ですから油分を多く含む乳液やクリームはおすすめできません。

しこりニキビは、もっとも乾燥しやすいフェイスラインにできやすいため、それに特化した十分な保湿ケアが必要となります。

そこで、厚生労働省がその効果を認める「メルライン」というオールインワンジェルをおすすめします。「メルライン」は医学部外品であるためその安全性も確かなものです。

つぶさない

ニキビには種類があり、白ニキビや黒ニキビなどの炎症していないニキビに限っては、早く治すために潰して中の芯や膿を出すことが有効とされます。

ですが、赤ニキビや炎症して化膿したニキビの場合は、絶対に潰してはいけません。潰すという強い刺激に免疫反応が起こり炎症や腫れはひどくなってしまいます。

赤ニキビや膿んだニキビは触ったり刺激を与えずに治していきます。洗顔の際も同様にニキビをこすらないよう気を付けて洗顔しましょう。

市販薬の使用

炎症を伴い硬くなったニキビには、抗生物質配合の市販薬を選んでください。市販されているお薬の中でも、「化膿を伴う皮膚疾患」に効くお薬には抗生物質が含まれています。

炎症を鎮め早く治す効果が期待できますので、お薬の説明書きをよく読んで購入しましょう。

ニキビの炎症へのアプローチには、市販薬であるビフナイト、クレアラシルでもよいでしょう。そのほか、オロナインやピンプリットにも期待が持てます。

ですが、皮膚の奥まで炎症が及ぶニキビには市販薬で太刀打ちできない場合がありますので、安易な自己判断はよくありません。

皮膚科に行く

皮膚科でおこなうニキビ治療には大きく3つの方法があります。

  1. 内服薬で治す
  2. ステロイド軟膏の処方
  3. ステロイド注射での治療

ニキビ治療において、一般的に内服薬で処方されるお薬は「リザベン」です。

リザベンは、ニキビがしこりまでに悪化するのを抑制し、痛みへの緩和効果を持っています。

内服薬を服用しての経過を見ながら、ステロイド軟膏を使用する場合もあります。

ニキビの患部にアプローチするステロイド注射は、痛みを伴うというのが正直なところです。複数回の使用が必要となるということも理解しておきましょう。

副作用で患部がへこむこともありますのでよく考え主治医と相談しながらすすめましょう。

しこりニキビがなかなか治っていかない場合や状態がひどく進行した場合は、「ケロイド」になってしまう可能性も否めません。

肥厚性瘢痕とよばれるケロイドは、ミミズ腫れのように盛り上がって残る傷跡です。こうなると自然治癒は難しいので皮膚科への早めの受診をおすすめします。

ニキビ跡が残った場合は美容皮膚科を受診することも有効です。

ピーリング治療などでニキビ跡を治すことができますが、この場合自由診療であるため治療費は高額となります。

ニキビ跡やしこりニキビがあまりにひどい場合は、美容皮膚科のレーザー照射、局所注射、切開手術という処置もありますがやはり高額ですし、なるべくならお世話にならないよう日頃のスキンケアが大切といえるかもしれませんね。

悪化するとケロイドに

ニキビの炎症の程度や体質にもよりますが、ニキビのしこりがケロイド状になってしまう場合があります。

ニキビがケロイドとなって残る原因は、皮膚が損傷され「サイトカイン」という免疫システムから分泌されるタンパク質の一種が、コラーゲンを過剰に生成してしまうことでできてきます。

アレルギー反応だともいえ、ケロイドとなりやすいのはフェイスラインや背中、胸元があげられます。

進行性のものを真性ケロイドといいます。

ほとんどの場合は進行性ではないケロイドで、肥厚性瘢痕とも呼ばれます。ということから、進行性の真性ケロイドというのはまれであり、しこりニキビがケロイドとなっても拡大や進行していくものではありません。

肥厚性瘢痕は、一般的に十数年という長い月日をかけて改善されるといわれますが、赤みが取れても跡は残ってしまうことが多いものです。

しこりニキビと似た症状の炎症

ニキビのように見えてもニキビではないことがあります。

ニキビに似ている症状の炎症に、「毛嚢炎」や「粉瘤」という皮膚疾患があげられます。

毛嚢炎

毛嚢炎とは、毛根を包む毛包にブドウ球菌が感染すると炎症する皮膚疾患です。

最初からニキビに似た状態ですが、のちにできものやしこりとなっていきます。

まるでニキビの症状と同じですので判断が困難といえますので、よくわからない場合は皮膚科を受診することです。

粉瘤

粉瘤とは、一見黒ニキビのように見えてしまいます。
ですが触ってみるとしこりが硬いので普通のニキビではないことがわかるでしょう。

粉瘤は残念ながら自然治癒が難しく、炎症が起きてしまえば治りにくく跡が残ってしまうため、普通でないニキビと感じた場合は皮膚科を受診して適切な治療をしましょう。